【シニアと一緒に楽しむ万博】高齢の親と行く大阪・関西万博2025体験記(その3:当日編②)

82歳の父と一緒に巡ったリアルな体験から学ぶ!パビリオン選び・迷子対策・トイレ事情・退場のコツまで完全ガイド

はじめに

こんにちは。

終活ガイドのkaoriです。

2025年の大阪・関西万博に、高齢の両親と一緒に訪れた私の体験をもとに、万博を快適に楽しむためのヒントを3回シリーズでお届けしています。今回は【その3:当日編②】。パビリオンの感想から、迷子にならない工夫、快適な休憩スポットまで、当日の様子をリアルにレポートします!

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1.入館したパビリオンとその感想(高齢者視点での評価)

オーストラリア館 ※先着順入場

タイプ:ウォークスルー式(森→海中の映像)

所要時間・待ち時間:10分程度で入場可能

感想:映像が美しく、特にグレートバリアリーフの映像は必見。自分のペースで進めるため高齢者にもやさしい設計。ただし、途中暗い通路もあり、目の調光調整が難しい高齢者には付き添いがあったほうが安心

森の中を通って最後に映像を見るウォークスルータイプのパピリオンなので、回転も速く、自分のペースで観ることができます。海中映像がとてもきれいでした。
パピリオン内では途中暗いエリアがあるのですが、82歳の父は目の調光調整力が衰えていることもあって目が利かなくなり動けなくなってしまったので、私と母で父の腕を取りながら先導しました。思わぬところで動けなくなったりすることも想定されるので、付き添いは必要だな、と思った出来事でした。 

ルクセンブルグ館(先着順)

待ち時間:約1時間

特徴:最後の部屋は靴を脱いでネット上に座り、下からも映像が映る演出。浮遊感が楽しい反面、退出時のバランス感覚に注意。ネット上での移動が不安な場合はサポート必須。

当日、1時間ほど並んで入館。私は住友館の予約時間が迫っていたため途中で離脱し、父母のみでの入館となりました。
こちらは最後に通された部屋の床がハンモックのようなネットになっており、靴を脱いで座わりながら映像を観るというようなスタイルだったそうです。ネットの下にも映像が映し出されてまるで空中を浮いているような体験ができたようで、喜んでいました。
ただ、ここでも退出の時に、ネットの上で平行感覚が掴めなくなった父が動けなくなったようで、母が父の腕を取りながら先導したようです。

三菱未来館(予約制) ※7日前予約

滞在時間:約1時間、座って鑑賞

内容:人類の進化をテーマにした映像展示

感想:空調の効いた室内で、疲れたシニア世代にとって最高の休憩パビリオン。歩き疲れた夕方以降におすすめ。

父母が入館しました。1時間ほど座って人類の進化の過程を映像で観るタイプのパピリオンだったようで、夕方で歩き疲れた高齢の父母にとっては、空調の効いた室内で座って休みながら興味深い内容の映像が見られて大満足だったようです。

住友館(予約制)※7日前予約

入館者:私のみ

内容:ランタンを使った探検+映像+ダンスパフォーマンス

注意点:前半は薄暗い通路を歩くため、高齢者の目には負担が大きい可能性あり。付き添いがあったほうが安心。

私のみ入館しました。前半はランタンを持ちながら森の中に潜んでいる動物を探すというおもしろい構成で、後半は映像を観る部屋に移動し着席して、森の営みの映像と風を演じる生身のダンサーの踊りを鑑賞しました。
前半は薄暗い中での移動になるので父のように目の調光調整が上手くできない人は同伴者が必要かもしれません。

 

2.万博で蘇る、海外旅行の思い出

脳の活性化にもつながる万博体験
過去の旅行先と関連するパビリオンを選ぶのもおすすめです。

ランチ後は大屋根リングの下を通って、まずはそれほど並んでいなかったオーストラリア館に入館しました。10分ほどの待ち時間の間、父母は昔旅行で行ったオーストラリアのことをいろいろ思い出したようで、ケアンズのジャングルツアーや飛行機の窓から見たグレートバリアリーフの青い海に感動したこと等、楽しそうに話していました。

その様子を見ていると、万博はたくさん歩くので運動にもなり、それに加えて、脳にもよい刺激があるのではないかと思いました。昔行った旅行先のパピリオン巡りをしても楽しいかも知れません。

3.迷子になった場合

  • 父:スマホは常に胸ポケットで電話対応OK
  • 母:せっかち&スマホに出ない → 常に見守り対象

実際、3回ほど父とはぐれてしまいましたが、「大屋根リングの柱番号」を目印に再会できました。公式でも推奨されているように、迷ったらまずリング下に戻るのが鉄則

? 公式サイト|万博会場マップと案内

さて、私の父母ですが、性格がまったく違い、父はパピリオンの建物の形状なんかもひとつひとつゆっくり鑑賞したいタイプ、母はとてもせっかちで次の目的地まで後ろも振り返らず突っ走ってしまうタイプ。ふたりに同時に目を配って引率するのはなかなか至難の業でした。。。

父はスマホをいつも胸ポケットに入れているので、いざとなったら直ぐに電話に出てくれるということが分かっていたので、見失うと大変なことになりそうな母(母はスマホの電話にはまず出ません。ラインの確認も遅いです。)をマークして見失わないように気をつけながらの移動でした。そうすると当然、父とははぐれる訳で(3回ほどはぐれました)、その度に、父に電話をかけて、私と母がいる大屋根リングの柱番号を伝えて、父にそこまで来てもらう、ということをしました。この大屋根リングの柱番号、本当に番号が付いていて助かりました。

あと、大屋根リングから離れてリングの内側に行く時にとても迷いました。私は普段はほとんど道に迷ったりすることのないタイプなのですが、ひとつひとつのパピリオンが大きくて見通しが悪い、リング内は円形で且つ初めてだと会場全体のスケール感が掴めていない、また地図上ではパピリオン間に道があるように見えるのですが、実際はその道はほとんど封鎖されているため、方向が分からなくなりとても焦りました。焦ってウロウロしている時に盛大にコケてしまい、会場のスタッフさんに介助してもらったのですが、その時にスタッフさんから「迷ったらひとまず近くの大屋根リング下まで行ってもらったら場所の把握がしやすいですよ」と教えてもらいました。大屋根リングは本当に優秀です笑

4.トイレと休憩場所

トイレ:数も多く、並ばずに入れる場所が多数

休憩場所:大屋根リング下のベンチが最強。日陰・風通し◎

自販機:多数あるが現金不可。キャッシュレス推奨。

無料給水所:あるが行列に注意

トイレはいたるところにありました。ほぼ並ばずに入れるので、本当に助かりました。
また大屋根リング下にはたくさんのベンチがあります。リング下は日陰にもなり、風もよく通るため涼しく休むのにぴったりです。
自販機もたくさんあります。ただし、自販機も現金は使えませんので気を付けてください。なお、無料の給水所はかなり並んでいます。

5.退場と帰路の工夫(ツアー利用のメリット)

  • 17:30:三菱未来館で両親と合流
  • 18:00までに西ゲート着 → バス乗車口まで20分の移動
  • 夕暮れのウォータープラザが絶景!

同じツアーの方で、大屋根リングを2周して3万歩歩いた方も!私たちは2万歩で足がパンパンでしたが、ツアーバスで直通帰宅できたのは本当に助かりました。

? 読売旅行:関西万博ツアー詳細

※「離団届」を出せば、ツアー客でも自由に夜のショーを観て帰ることも可能!

オーストラリア館を後にして、母がTVで観て行きたがっていたルクセンブルグ館に並びに行き、その後は両親と私は別行動でそれぞれ予約をしていた住友館・三菱未来館へ。

両親とは17時半に三菱未来館前で落ち合いました。ツアーバスの出発時間が18時半でしたので、西ゲートに18時までには戻る必要がありました。大屋根リング沿いからウォータープラザを通って西ゲートに向かったのですが、夕日に照らされるウォータープラザがとてもきれいでした。

無事に西ゲートにたどり着き、そこからツアーバスの駐車場まで20分ほど歩いて帰路へ。私の隣席の女性はひとりで万博を回られたそうで、大屋根リングも2周して3万歩以上歩いたとおっしゃっていました。お元気すぎる!!両親も私も2万歩ほど歩いて足が疲れていたため、ツアーバスで自宅最寄り駅まで直通で座って帰れたのは助かりました。

因みに読売旅行の万博ツアーは当日「離団届」を提出すれば、帰路はツアーバスを利用しなくてもよく、夜のショーを観て帰ることも可能でした。

6.おまけ:ラーメンがくれた、もう一つの思い出

自宅の最寄り駅に着いたのが20時前になったため、夕飯を食べて帰ることにしました。バスの乗降所近くに美味しいラーメン屋さんがあったので、両親に提案したところ「行ってみたい」というので連れて行きました。普段ラーメン専門店に行く機会もない両親にとっては新鮮な体験だったらしく、とても喜んでもらえました。

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まとめ|高齢の親と一緒の万博は、ちょっと大変。でも、かけがえのない思い出に

両親にとって万博での体験はよい刺激になったようで、帰宅してからもTVで万博情報に触れるたびに「ここ通ったね、見たよね、おもしろかったよね」と嬉しそうに話をしています。

また父は万博に行く前は歩くのに少し不安があったようですが、2万歩も歩けたことで自信がついたようです。

私にとっても、同居していても普段なかなかゆっくりと過ごすことができない両親といろんな話ができて、楽しい時間を共有することができ、良い思い出ができました。

次回予告|夜のショーと再訪記録(その4)

そして両親から再度「夜のショーを見たいのでもう一回行きたい」とお願いされたので、後日、夕方からの部で再訪しました。
この記事は3回シリーズで終了予定でしたが、その4(夜編)を追ってお届けしたいと思います。お楽しみに!!